近年のアルバイト増加の背景ですが、バブルが崩壊して景気が悪化したことにより、企業は正社員の雇用を抑制する方針を出しています。
その結果、就職氷河期と呼ばれる就職難の状況に陥ってしまったのです。
また、正社員の代替としてアルバイトなどの採用、若年で退職する人間の増加といった影響もあり、学業期間が終了してもアルバイトを続ける人間は増加しています。
この「就職氷河期」という就職難の別名は就職雑誌「就職ジャーナル」が1994年11月号で提唱した造語で、1994年の流行語大賞に選ばれていますが、現在でもすっかり定着して使われていますよね。
1990年1月から株価は暴落を始めました。
その後、地価やゴルフ会員権価格なども連鎖して暴落し、こうした現象はバブル崩壊と呼ばれました。
翌年2月を境に、景気はリセッション入りし、人権費圧圧縮を目的にそれぞれの企業は軒並み新規採用を抑制します。
この企業側の動きによって1993年から2004年に就職する新卒は、非常に困難な就職活動を強いられることになります。
1992年秋頃には「オイルショック以来の就職難」と言われましたが、バブル期の就職栄華期と比較すると、まるで天国と地獄と言っても過言ではないほど、大きな差があります。
運の悪いことに、この時期はちょうど人口の多い第二次ベビーブーム(団塊ジュニア)世代が大学を卒業し、就職する時期と重なっていたのです。
1996、1997年3月卒業の新卒は一時的な景気回復で、多少の恩恵を受けはしましたが、1997年下旬の大手金融機関が破綻したことなどによって、景気がどん底まで沈むと、これ以降新規採用の抑制はピークを迎えてしまいます。
更にこの時期は求人数の落ち込みの他に、企業の業績が悪化することによって新卒を育てる余裕がなくなってしまい、現場に即投入することができる「即戦力」を実務経験のない新卒に求める風潮も出てきました。
これによって雇用のミスマッチが増加し、単純に求人の数は増加しても、失業率が下がりにくくなっていったのです。
中途採用に関しては、新卒よりも雇用環境は厳しい、というのが現状です。
企業が即戦力を要求するおかげで、新卒時に正社員として正社員へと就職することができなかった者の多くがその後も引き続き正社員として雇用されることはなく、就職活動を諦める人間も現れ、離職者に関しても十分なスキルを蓄積できなかった人間は、再就職が困難な状態となっています。
近年頻繁に話題にされ、今では日本全体での問題にもなっている引きこもりやニートの問題ですが、こうした時代背景、経済事情の影響、というのも少なからずある、と分析することができます。
働きたくても働けない、というケースもあるということです。


コメントする